• まぶたがぴくぴくする・まぶたの痙攣
• まぶたがぴくぴく、痙攣する原因は？
• まぶたの痙攣を引き起こす疾患

眼瞼ミオキミア

上瞼または下瞼がピクピクと波打つように動く疾患で、多くの場合、下瞼でみられます。
ピクピク動くのは瞼の一部で、全体には広がりません。
通常、短時間で治まりますが、繰り返し起こることも多いです。

症状

疲労が溜まっている時や、過度なストレスを感じている時などに、主に片方の下瞼がピクピクと動きます。
不規則で小さな痙攣が起こり、疲労・ストレスが解消されるにつれて収まっていきます。

原因

疲れやストレスのほか、結膜炎やドライアイなどの目への刺激も原因となります。
また、コーヒーなどの刺激物やお薬によっても症状が現れる場合があり、スマートフォン・パソコンを長時間使用して、目が疲れている時、睡眠不足の時にも一時的に症状が起こることがあります。

治療

疲れ・ストレスを溜めないようにし、眼精疲労がある場合には点眼薬で目の疲れを解消します。

ビタミンB12不足が眼瞼ミオキミアを
引き起こしているかもしれません

ビタミンB12には神経・血液細胞を健康に保つ効果、DNAの生成を助ける効果、貧血予防の効果などがあるとされているため、これが不足すると眼瞼の神経で異常が起こり、眼瞼ミオキミアが発生する可能性があります。
ビタミンB12不足を解消するには、牛レバーや魚介類、卵・牛乳などの食品を摂るのがおすすめです。

眼瞼痙攣

眼瞼痙攣とは、眼輪筋（瞼を動かす筋肉）が収縮して、無意識のうちに痙攣を起こす疾患です。
主に両目で起こりますが、片目だけにみられる場合もあります。
女性に多くみられ、40～70代に発症することが多いです。更年期障害の症状として現れることもあります。

症状

瞬きが増える、光をまぶしく感じるようになるといった症状から始まり、進行すると瞼が開きづらくなり、目を閉じている方が楽という状態にまでなります。
ドライアイを併発することが多く、眼球の乾燥といった症状も起こるため、ドライアイとよく間違われます。
まぶしい光やストレスにより悪化し、病態が進行すると口をすぼめるような不随意運動がみられ、メージュ症候群と呼ばれる状態になります。

原因

眼瞼痙攣の原因ははっきりとわかっていませんが、中枢神経の神経伝達異常が原因で起こるのではないかと考えられています。

治療

原因が明らかになっていない疾患のため、根本的な治療は難しいとされていますが、ボツリヌス毒素療法により痙攣を抑制することが可能です。
当院ではボツリヌス毒素療法（ボトックス注射）を行っておりますので、気になる方はご相談ください。